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ル・マン 24時間レース（24 Heures du Mans）は、フランスのル・マン近郊のサーキット周回コースで、24時間の周回数を競う四輪耐久レースである。フォーミュラ1のモナコグランプリ、アメリカのインディ500と並び「世界三大レース」と呼ばれ、耐久レースとしても、デイトナ24時間レース 、スパ・フランコルシャン24時間レースと共に「世界三大耐久レース」とも呼ばれる世界を代表するレースの一つである。
その歴史は古く、1923年に「ラッジウィットワース杯24時間耐久グランプリ (Grand Prix d'Endurance de 24 Heures "Coupes Rudge-Whitworth")」として初開催され、1973年に現在の「ル・マン24時間 (24 Heures du Mans)」に改称された。
主催は フランス西部自動車クラブ（ACO）で世界耐久選手権 (WEC) の1戦でもある。このル・マン24時間レースに勝利することは、スポーツカーレースに参戦するマニュファクチャラー（自動車メーカー）、および、レーシングチームにとって最高の名誉とされている。しかし、昼夜を通して24時間走り続ける過酷なレース現場では予期せぬトラブルが発生し、「ル・マンには魔物が棲んでいる」との格言が生まれている。
競技はフランス中部にある ル・マン市のサルト・サーキットと呼ばれる全長13kmを超える周回コースで行われ、その2/3のコースは普段は一般道でレースウィーク中は閉鎖されて競技のみに使用される。スタートおよびゴール地点とその周辺は競技専用の ブガッティ・サーキット の一部を使用する。各コーナーには「テルトル・ルージュ」、「ミュルサンヌ」、「ポルシェカーブ」、「フォードシケイン」などのレース業界で著名な名称が付けられている。
出場資格は、参加するだけでも名誉なことで世界中のマニュファクチャラー（自動車メーカー）やレーシングチームからのエントリーが殺到することから、現在は主催者である フランス西部自動車ク ラブ (ACO)の選考による招待制となっている。
選考は、前年大会の優勝者、 FIA 世界耐久選手権 (WEC) への参戦履歴、ACOの車両規定を採用するスポーツカー選手権（ ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ 、 アジアン・ル・マン・シリーズ 、 ウェザーテック・スポーツカー選手権 ）における成績などから判断される。 2016年より、ガレージ56（近未来の自動車技術に挑戦する車両を対象）といった特別枠が設けられるようになっている。